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古代エジプト
情報源としてのパピルス
古代エジプトで医療を行っていたのは聖職者たちで、その医学には医学的要素と宗教的要素が混在していた。当時の状況を把握するには、ミイラとパピルスが最も重要な情報源となっている。ドイツ人学者エーベルス(Georg Ebers)が1875年に紹介した紀元前1500年頃の「エーベルス・パピルス」には数多くの病状および治療法に関する記述が見られる。
3500年前の医療を伝える「エーベルス・パピルス」
(
Eugen Hollaender: Aeskulap und Venus. Berlin 1928
より)
古代エジプト人は腸内寄生虫の存在を認め、3種類に区別した:
ベートユ虫(鉤虫と思われる)
ヘフェト虫(ヒトの回虫)
ペネト虫(サナダムシと思われる)
今日でもエジプトに見られるビルハルツ吸虫病は最も危険な寄生虫病で、「アア病」と呼ばれるが、これは神や死者の祟りだと信じられていた。