「人食則蟲上食、蟲上食則下管虚。」(霊枢・上膈) 「腸中有蟲■及蛟■、皆不可取以小針。」(霊枢・厥病)
その他の文献 『周礼』(秋官)によれば「人民は害虫を駆除しようと嘉草(嘉荷?)を用いた」とあるし、また『春秋左伝』(宣上)には「郤克は蟲病を患っていた」とある。医師で道教家の葛洪 (281〜361)は『肘後備急方』 に「長江の南に住む人々は山で水を浴び、そのために虫がわいている」と記している。
西洋で紹介された「疥癬」およびヒゼンダニ 17世紀に中国へ進出したクリスト教宣教師たちは医学に関する文献を熱心に研究し、その一部のラテン語をヨーロッパで発表している。
日本へ伝わった「九虫」 昔の寄生虫に関する記述には、正確な観察と想像力溢れる作り話とが混ざり合っている。中国の医師巣元方が605〜609年頃に著した『病原候論』も例外ではない。彼が挙げている9種の虫は日本の医書にも見られる。
「虫病」に効く漢方薬 『本草綱目』などの文献では虫のための様々な薬草、薬品が記載してある: