
会場:歴史コーナー(W・ミヒェル担当)
寄生虫学、つまり寄生虫や寄生虫が原因となって起こる病気に関する体系的な研究は、比較的若い学問だと言うことができる。寄生虫学が大きく進歩したのは19世紀になってからで、それには顕微鏡の発達を待ったねばならなかった。
それでも人類ははるか昔から、自身や身近な動物で目に見える、幾つかの寄生虫については認識していた。また、寄生虫と病気との関係が必ずしも明確でなくても、ある種の寄生虫病が引き起こす症状については知られていたし、寄生虫を駆除する方法も存在していた。
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ノミを探すお母さん
ヴァータ(1640〜1725)の版画より
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