Kyushu University Medical Library: Collection of Old Medical Books
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カール・フォン・リンネ
Carl von Linné (1707‐1778)


スウェーデンの博物学者。植物分類学の父と呼ばれる。スウェーデンのローシュルトに生まれ、牧師の父の影響で幼い頃から植物に親しむ。ルンド大学、ウプサラ大学で医学を学び、植物学にも没頭する。その知識の豊富さで植物学教授のルドベック(Olof Rudbeck)に認められ、のちに同大学植物学講師となる。スウェーデン各地へ植物採集に赴き、32年にラップランドの自然調査を行なう。35年に『自然の体系Systema Naturae』、53年に『植物の種誌 Species Plantarum』を発表し、植物をおしべとめしべの本数や性質の違いなどを基準に区分する「雌雄蕊(ずい) 分類法」により分類、属名とそれをさらに限定する種小名とをラテン語で列記する二名法を確立した。これが学名のはじまりであり、この分類法は植物以外にも適用されて現在に引き継がれている。またリンネは植物を有用・無用に関係なく分類・命名し、近代植物学の創始者ともいわれる。42年からウプサラ大学植物学教授。ツンベリー(Carl Peter Thunberg)ら多くの人材を育成した。







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