ヴォルフガング・ミヒェル
[ゲオルグ・マイステルの日本語研究]。 『独仏文学研究』第36号、1 - 50頁、1986年7月。
バタビアにおいて東インド会社の薬草園を担当していたドイツ・チューリンゲン生まれの庭師ゲオルグ・マイステルは出島商館長を務める同胞アンドレアス・クライエルと一緒に1682ー83年および1685ー86年に来日した。合計2年間に亙って彼は日本の植物及び日本語について積極的に調べ、帰国後、それら収集の諸成果を、ドレースデン宮殿の「宮廷園師」として、東インドで入手したその他の様々な資料とともに1692年に発表した。筆者はケンペル、ツンベリなどの植物名と比較しながらマイステルが紹介した植物名を解明し、日本語の単語集及び談話例を分析している。最後に、この日本語のローマ字表記に見られる当時の発音の幾つかの特徴およびマイステルの認知上の諸問題を論じている。
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