ヴォルフガング・ミヒェル

Caspar Schambergers "Lebens-Lauff"


[カスパル・シャムベルゲルの「履歴」]。『言文論究』第1号, 41 - 52頁、1990年3月。


日本から離れたシャムベルゲルは帰国後、もとの外科医の職を捨て、商人としての高い社会的地位を得た。一般に身分の高い市民が死亡した際には、牧師の説教や亡くなった人の略歴、様々な挨拶文が印刷され、関係者に配られていたという当時の慣習に着目して、ドイツ、ヴォルフェンビュッテル研究図書館の弔辞コレクションを調査し、その結果、カスパル・シャムベルゲルの「弔辞」を発見することができた。論文はその中に含まれている彼の「履歴」を紹介し、分析したもので、これによりシャムベルゲルの東インドへの旅行関係の新しい事実と帰国後の結婚、家族、その死亡の状況などが初めて明らかになった。また、ここで、シャムベルゲルの肖像の銅版画をもう一枚を発見した。

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