「言文論究」3号, 25 - 36頁、1992 年1月31日。


ヴォルフガング・ミヒェル

Geheimnisse des Orients / Ein frueher westlicher Blick auf die Medizin in Ostasien

(東洋の秘密 − 東アジアの医学に関する西洋からみた初期の記述)

J.ニードハム、魯桂珍など鍼灸の普及史を追究する学者はクライエル、テン・ライネ、ボイムの著作よりも早く1671年にフランス・グレノブルで刊行された「中国人の医学の秘密」の書名を挙げ、その重要性を強調しているが、内容の紹介及び分析は一切行っていない。同書は元々フランスの国立図書館、大英図書館には、一冊づつはあったものの、両方とも第2次大戦中行方不明となったようである。筆者は今日残っている唯一のものと思われる一冊の所在を突き止め、その本の付録で見つけた中国宣教師による、中国、日本、及び東南アジアの医学についての概略をフランス語から訳して初めて紹介したものである。




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