ヴォルフガング・ミヒェル
Hans Juriaen Hancke, Zacharias Wagener und Mukai Gensho - Aspekte einer 'lehrreichen' Begegnung im 17. Jahrhundert
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儒学者向井元升(玄松)が大目付井上政重の依頼により1656〜57年出島で西洋医法について教わった事柄について、その背景と経過及びドイツ出身の出島商館長ワーゲネルや、同胞の商館医ハンコの役割を明らかにし、向井元升とハンケのコミュニケーションにおける諸問題を論じている。
井上の役割、出島での授業の経過、外科医の名前及び出生地、ワーゲネルの役割、商館長日誌の記述を裏付ける「阿蘭陀外科正伝」(内題「阿蘭陀外科類方」)の初紹介など数多くの新しい事実を明らかにしている。
- 前書き、
- 井上筑後守による依頼とその背景、
- ハンケの授業における異文化間理解の諸問題、
- 新商館長ワーゲネル勤務中の出来事、
- 九州大学医学部付属図書館蔵書の「阿蘭陀外科正伝」の概略と意義、
- 江戸参府中における出来事とその影響