ミヒェル・ヴォルフガング、杉立義一「太田黒玄淡の阿蘭陀外科免許状とその背景について」 『日本医史学雑誌』 第49巻第3号(2003)、455〜477頁。
W. Michel / Y. Sugitatsu: Ôtaguro Gentan no Oranda-geka menkyojô to sono haikei nitsuite [The Surgical License of Ôtaguro Gentan and its Background]. Journal of the Japan Society of Medical History, Vol.49, No.3, 2003, pp.455-477.

Wolfgang MICHEL

「太田黒玄淡の阿蘭陀外科免許状とその背景について」


要旨
キーワード  太田黒玄淡、溝上玄淡、外科免許状、紅毛流外科、西玄甫、嵐山甫安、原三信、瀬尾昌宅、蘭学、欧日文か交流、医史学、江戸時代、出島オランダ商館、オランダ東インド会社、床屋外科医、出島蘭館医、商館医
カスパル流外科の誕生後、一六五〇年代から約三〇年間オランダ東インド会社の外科医が外科免許状を交付していた時期がある。このような免許状は蘭方医としての経歴上、有用なものとされていたようである。本稿ではその免許状交付に至る歴史的展開及び免許状の内容上の特徴を追究した上で、現存する五通のうち、これまでその背景が明らかにされていなかった一通の免許状の取得者太田黒玄淡の生涯を解明する。

 

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