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| A naturalist lost — Johan Arnold Stützer (1763-1821) in the East Indies. In: Josef Kreiner (ed): Japanese Collections in European Museums III. Regional Reports 2. Bonn: Biersche Verlagsanstalt, June 2015, pp. 147-162. |
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ヴォルフガング・ミヒェル
A naturalist lost — Johan Arnold Stützer (1763-1821) in the East Indies (Japanese Outline) |
日本植物研究の近代化への道を切り開いたカール・ペテル・ツンベルク (1743-1828)の弟子のうち、師と同様に出島オランダ商館医として来日した唯一の人物が、医師で博物学者のヨハン・アルノルト・ストゥッツェル（1763-1821）である。ストゥッツェルの日本滞在についての詳細はほとんど知られておらず、「東インド」における彼のその他の活動も部分的にしか報告されていない。本稿では東西の史料を踏まえた上で、ストゥッツェルの生涯の全貌を明らかにしながら、彼の日本の鍼灸医療に関する観察を紹介する。若き医師ストゥッツェルは、師ツンベルクや、バタビアへ渡航した兄弟子ホルンステットを目標に希望を抱いて東方へ旅立ったが、かつてとは大きく異なる状況や想定外の出来事により挫折を経験し、最終的にはイギリス東インド会社の医師として勤務することになった。来日したヨーロッパ人が入手した収集品のほとんどは、中央ヨーロッパのコレクションに加えられたが、ストゥッツェルが収集した品々はエカチェリーナ２世に献上され、サンクトペテルブルクの「クンストカメラ」に収蔵された。
