天然痘との闘いⅣ ー 東日本の種痘

青木(あおき)歳幸(としゆき)・W.ミヒェル 編
岩田書院、2023年5月刊、A5判・384頁
ISBN978-4-86602-153-9
前書『天然痘との闘い』『天然痘との闘い Ⅰー九州の種痘』『天然痘との闘い Ⅱー西日本の種痘』『天然痘との闘い Ⅲー中部日本の種痘』 に続き、本書では、東日本(関東・東北・北海道)の種痘の実態を明らかにする。【全4冊・完結】
【目次】
序章 東日本の種痘 青木 歳幸
総 論
地域医療供給の社会史
―近世後期~明治期における栃木県塩谷郡の事例から―
廣川 和花
小規模社会における感染症の流行秩序と空間的拡散
―出羽国の山村における天然痘と麻疹の流行を例に―
渡辺 理絵
一七・一八世紀の紅毛流史料に見られる痘瘡の治療法 W・ミヒェル
各 論
会津藩医佐藤元萇の種痘 青木 歳幸
大野松斎と東京府下「積善社」 鈴木達彦
荻原通弘
多摩の種痘 長田 直子
足柄県足柄上郡の種痘
―種痘規則の実施状況―
川口  洋
千葉県域の種痘 松村 紀明
埼玉県域の種痘
長田 直子
上州の種痘
青木 歳幸
宇都宮藩領の種痘 ―近代への継承― 大嶽 浩良
壬生藩領の種痘 中野 正人
10 水戸藩領の種痘
―原南陽・徳川斉昭・本間玄調・柴田方庵―
青木 歳幸
11 会津藩における種痘の普及と民俗 酒井 耕造
12 米沢の種痘 ―その言説をめぐって― 海原  亮
13 仙台藩領の種痘 相馬美貴子
14 青森県域の種痘
―弘前藩・盛岡藩・八戸藩・黒石藩の場合―
福井 敏隆
コラム1 盛岡藩「日新堂」と種痘の広がり
相馬 英生
15 北海道の種痘
永野 正宏
コラム2 ロシアで種痘を学んだ中川五郎次
永野 正宏
コラム3 悲劇のロシア人海軍士官ムールと種痘
岩下 哲典
コラム4 アイヌへの種痘図
―平澤?山筆「種痘施行図」―
下山  忍
史料編
明治八年の秋田県の種痘試験問題対策 青木 歳幸
二つの疱瘡詫び証文とその周辺 青木 歳幸

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