WALKS IN CYBERSPACE (1) - GERMAN SEARCH ENGINES. In: BRUNNEN No. 383, p.10-11, Ikubundo, Tokyo, Jan. 1997
ヴォルフガング・ミヒェル
「internetexplorer」や「netscape」のような最近のWWWブラウザは嬉しいことに無料で手に入るだけでなく、初心者でも主要な機能はすぐにマスターできるように設計されている。それでもこの情報の海の中で目的の物を探すにはどうすればいいか迷う人も多いのではないだろうか。簡単な方法としては上記のブラウザが提供するリンク(接続)がある。該当するブラウザのボタン(ネット・サーチなど)をタブルクリックすればいわゆる「サーチ・エンジン」に導いてくれる。これらを運営しているのは主にアメリカの会社で、利用するのは無料だが、画面には様々な広告も現れ、利用者の検索内容などは、ネットの向こう側で分析されることになる。激しい競争の中でこれらのサーチ・エンジンが生き残れるかどうかは、蓄積されたデータの量及びサービスの速さにかかっている。Yahooのような会社は学生が設立したもので、最初は社員がインターネットのおもしろそうな場所を探し、登録して解説してくれていた。そのうちにインターネットの利用者(会社、研究機関、個人など)が自分のホームページをほとんどのサーチ・エンジンに自分で登録できるようになったが、全てのサーチ・エンジンが、その情報の正否を確認しているわけではない。この頃では、新しいホームページを探し、自動的または半自動的に分析して登録するコンピュータ・プログラム(robot, spider, Suchautomatなど)まで導入されている。だが、現在ではまだ検索の結果として有意義なリンクだけでなく、理解不可能な情報や、無意味な情報が画面に現れることもよくある。たとえばYahooでキーワードとしてHeinrich Boellを入力すると、役に立つ情報と共に次のようなものも現れる。 Heinrich Boell一般的なキーワードではその語数が多いのが普通で、二つ以上の単語を入力することになるが、その際、区切りになるそのブランクの意味に気をつけなければならない。例えば「ブランク=or」という設定をした場合、世界中のFranz Kafkaの資料に加えて、FranzにもKafkaにも関係のあるホームページを拾ってくれる。こうゆうことをなくすためには、検索機能の基本設定及びその他のオプションについて確認し、入力する複数の単語(文字列)の論理上の関係を決める主なBoolean operatorsの使い方を早くマスターした方がよいだろう。
また、それぞれのブラウザが紹介するサーチ・エンジンには限界がある。あるキーワードがYahoo、Excite、Infoseek、Magellan、WebCrawlerなどで見つからないからといって、その情報がインターネット上にないというわけでは決してない。例えば上記のサーチ・エンジンにsearch engine, site sampler, Suchindex, Suchmaschine, Suchautomat, Findmaschineというキーワードを入力してみると、百以上の名前が上がってくる。とくに専門性の高いデータを探す際には、最も適切なサーチ・エンジンを見つけられるかどうかが決め手になる。
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