奈良県立図書情報館では、古事記完成1300年を記念し、在日ドイツ人の学術団体 ドイツ東洋文化研究協会と共催し、企画展「近世・近代日独文化交流における『古事記』−書物と人間の運命−」展を開催します。 この展示は、幕末以来の日独交流を通じて、西洋人が古事記や神道にどのように出会い、どのように捉え、理解したのかをたどります。また、『古事記』のドイツ語翻訳を成し遂げた木下祝夫の業績を中心に彼の翻訳の経緯、ドイツ人学者との交流とその後のドイツにおける神道研究の発展を紹介します。また、オーストリアのリンツ州立歌劇場より委嘱、初演された黛敏郎作曲のオペラ「古事記」についても紹介します。 国際交流のなかの神道研究や『古事記』という興味深いテーマを、当時の写真をまじえたパネルや書籍などによってたどります。
毎日新聞、2013年1月29日:県立図書情報館の「古事記」展、見どころは?