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Wolfgang Michel: Japansk läkekonst i teckningar av Clas Fredrik Hornstedt. In: Clas Fredrik Hornstedt: Brev från Batavia. En resa till Ostindien 1782-1786. Utgivna av Christina Granroth. Svenska litteratursällskapet i Finland, Helsingfors Bokförlaget Atlantis, Stockholm 2008, pp. 117-150. [ISBN: 978-951-583-160-6 ]
「スウェーデン人博物学者ホルンステットの鍼灸資料とその背景について」
スウェーデン人ホルンステット（Clas Fredrik Hornstedt, 1758-1809）は、ヨーロッパでもあまり認識されていない。彼は、１７８１年にツンベリーの弟子として日本の植物を含む論文で学位を取得してから１７８３年にバタヴィアへ渡航し、東南アジアの自然界を調査し始めた。しかし、体調不良のため、彼はすでに１６８５年に短期間で蓄積した立派な標本コレクションを持参しバタヴィアから離れなければならなかった。ホルンステットがスウェーデンへ持ち帰った記録資料のなかで一連のスケッチがる。彼の旅行記と上記のスケッチを調べたところ、この資料は出島商館長ティツィング（Isaac Titsingh）から伝わったもので、ティツィングが京都の典薬荻野元凱から受け取った『鍼灸極秘抄』（安永９年刊）の写しであることが判明した。
同様な写し及び『鍼灸極秘抄』の訳文はティツィングのコレクションにも確認できる。ティツィングの死後、この資料は１９世紀初頭にフランスで起こった鍼術ブームの折に、Jean-Baptiste Sarlandièreの「Mémoires sur l'électro-puncture」を通じて「中日伝統医学の典型」として注目を浴びた。しかし、底本『鍼灸極秘抄』の著者木村元貞は、むしろ西洋の瀉血法と東洋医療の融合を目指した異色の医師だった。【 分担執筆（招待）】
- ホルンステットの略歴(0outline of Hornstedt's life)
